【やっぱり定番が一番】バイオリンの弦はドミナントがおすすめ!(E線除く)

今日はバイオリンの弦のおすすめについて書いていきます。

バイオリンの弦というのは本当にたくさんの種類がありますよね!

選ぶ弦によって音が変わりますし、新しい弦を試すときはワクワクするものです。

一方どの弦を選べばよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。

弦をフルセットで購入するとそれなりの値段がしますし、アマチュアレベルではそう頻繁に変えられません。

そこで弦の沼に一時期嵌った私が、おすすめの弦を紹介したいと思います。

ずばり、バイオリンの弦のおすすめは、

トマスティーク社製のドミナントです!

ただし、E線を除く。(E線はちょいパワー不足かなぁ、、、)

つまらない答えだなと思われた方も多いと思います。しかし「定番」と呼ばれるものには

それなりの理由があります。私がドミナントをお勧めする理由は

  • 張ってからなじむのが早い
  • 安い
  • 音がいい
  • 湿度の影響を受けず、調弦がしやすい
  • 張力が低く、抑えやすい

「早い、安い、旨い」みたいな感じになってしまいましたが、ひとつずつ解説しますね。

張ってからなじむのが早い

ドミナントはナイロン弦なので、張ってから1日くらいたてば、チューニングが安定します。バイオリンの弦は張った直後から張力により少しずつ伸びていきます。張りたての頃は弦が伸び切っていないので、少し弾いただけでチューニングが下がってしまいます。ガット弦だと伸び切るのに時間がかかり、ベストコンディションに持っていくために1~2週間のリードタイムが必要になります。

安い

弦は定期的に張り替える必要があるので、ランニングコストを考えるとやはり安さは重要です。ドミナントはフルセットで買っても\5000しないので良心的ですね。古い弦を張ったままだと、右手、左手ともに悪影響が出ます。まず右手。弦は古くなるとハリを失い音が出なくなります。そのため右手に余計な力が入ってしまいます。次に左手。弦は伸びるにつれて音程のツボがずれてきます。そのため、間違った左手の形を記憶してしまう可能性があります。例えば本来4の指で押さえるべきところを3で押さえるとか。で、弦を変えてみたら、まったく音程が取れなくなったみたいな。上手い人であればあるほど危険性があるでしょう(G大付属高校出身の友人が同じことをやらかしてました。)。あと高い弦(\10000以上)の場合、できるだけ長持ちさせたいという心理が働き、交換時期を逸してしまう危険があります(私もピーターインフェルドを半年以上使ってしまいました、、、)。弦は定期的に交換しましょう。ドミナントの場合は2~3か月に一度、最悪半年に一度は交換しましょう。ちなみにトマスティーク製でより安いヴィジョンという弦がありますが、ちょっと音が明るすぎて個人的には好きになれませんでした。最初は「おおっ」となったのですが、次第に音に深みがないというかつまらない音に感じられました。

音がいい

音がいいと漠然と書きましたが、どういうことか。本来バイオリンの持つ音を自然に引き出してくれる弦です。暖かい音も出せるし、明るい音も出せる。余計な味付けがされないので、いろんな音が出せます。あと、この値段でこの音の良さはコスパ◎です。

湿度の影響を受けず、調弦がしやすい

ナイロンは湿度により伸び縮みしないので、音が狂いにくいです。ガット弦の場合、天然素材なので、湿気で伸び縮みします。最悪なのは雨が降った日に弾いて弦が伸びた状態でチューニングしてそのままにし、次の日乾燥していて弦が縮み切れるというパターン。ガット弦の場合はケースにしまう際に弦を緩めるなどの細やかな管理が必要になります。

張力が低く、抑えやすい

これは高価で張力が高いナイロン弦(エヴァ・ピラッツィとかピーターインフェルドとか)あたりを張ったあとにドミナントを張るとわかります。とにかく抑えやすいし、左手が疲れない。高い張力の弦を使うと知らず知らずのうちに、左手のパワーを吸い取られていることに気づきました。ちなみに弦ごとの張力のデータは公式サイトに載っているので、ご参考に。

いかがでしたか。

今日はドミナント万歳!という記事でした。

ドミナントって「支配的」とか「優勢な」って意味がありますが、弦のドミナントは本当にその言葉の意味通りですね、、、

いじょうでした~