【考えるための道具】「考具」を読んだ感想

会社の先輩に勧められて即購入しました。

そもそも私自身アイデアを生み出すため「道具」について考えたことがなかったので新鮮でしたね。アイデアって机に座ってたり、気分転換したりしているうちに何となく浮かんでくるものくらいにしか考えていなかった。私のように「考えるための道具」をもっていないどころか、概念すら知らないという人も多いのではないしょうか。

そもそもアイデアを生み出して何らかの企画に落とし込むとき、私たちはどのように頭を使えばよいのでしょうか?著者は頭の使い方について以下の3つのステップだと解説しています。

  • 情報が入る
  • アイデアを拡げる
  • 企画にまとめる

この本ではこのステップのそれぞれに対して使える「考具」が紹介されています。その数合計でなんと21個!個人的に面白いorこんな風に使ってみようと思ったものについては後程紹介します。

 そして終章でとても興味深いことが書かれています。ずばり

「頭の動きがシステム化することこそ、本当の工具かもしれない」

という一文です。なるほどなぁと思いました。工具を使うことを習慣化することで、最終的に意識せずとも「考具」を使えるということですね。私はバイオリンが趣味なのですが、バイオリンを習いたての人は楽器の構え方や弓の持ち方、つまり道具の「使い方」を意識しないと変なやり方になってしまうでしょうが、私みたいに十数年もやってきた人はそんなことをいちいち意識せずにバイオリンが生み出す音だけに集中して弾くことができます。まるで普通に手足を動かすのと同じように楽器を扱えるというか。(これは言いすぎかなぁ)。「考具」を使い慣れている人であれば同様に、「えーとどんな考具が使えるんだっけ」「カラーバスのやりかたは、・・・」とか考えずに、アイデアそのものだけに集中できるでしょう。カラーバスのカの字も出てこないかもしれません。まあ「考具」がアイデアを生み出すための道具であるならば、「バイオリン」は音を生み出すための道具なわけですから、どちらも使いこなすための道はそれほど変わらないということでしょう。というわけで早速実践していきたいと思います!

以下面白いと思った考具をいくつか。

カラーバス

情報を入れるための考具。バスはBATHで色を浴びるということです。

どういうことかというと、「今日は○○色」と意識して生活するということです。色でなくても形とか模様とかでもいいです。そうすると思わぬもの同士が○○色という共通項に括られ、物と物との新しいつながりを発見できます。

これ、弁当でやったら面白そうですね。例えば赤い食材だけで弁当を作るとか。丸い食べ物だけとかも面白そう。青い食べ物縛りは・・・ちょっと嫌だなぁ。

マンダラート

こちらはアイデアを拡げるために使う考具。3×3のマス目を使ってアイデアを拡げていきます。真ん中にテーマとなる単語を書いて、それに関連する言葉を埋めていきます。一通り埋め終わったら、周辺マスのどれか一つでまた新しくマンダラートを埋めていきます。すると同じマンダラートにまったく関係のない単語がのっかっていたりします!これも面白いですね~

まとめ

そもそも「考具」という概念を知らなかった人も多いと思います。これらの「考具」を使うことで普段の何気ない日常にもちょっとした気づきがあったりして面白いですね。アイデアは身の回りにあふれているって本当だったんだな~。一応ビジネス本というくくりですが、読むだけで人生に気付きがあふれて楽しくなる本だと思います

以上でした~。